きょうは50代のJさんがいらっしゃっています。
「ようやく子どもの教育資金もかからなくなり、そろそろ自分のためにお金を使っていこう、お金を増やしていきたいと思っています。恥ずかしながらこの歳まで株や国債など投資をしたことがなく、今から投資を始めるのは遅いのかなとも思っています。銀行に預けていても増えないのはわかっているんですが「投資=こわい」イメージから抜けきれません」
お金持ちになるマインドへ切り替える
円相場が一時、1ドル=135円台に突入し、おおよそ20年ぶりの円安水準を更新しました。最近はお金の話題が多いですね。いよいよ「お金のことを考えなくても何とかなる」......そんなことを言っていられない時代になってきました。節約だけでは間に合いそうにありません......。
Jさんは余裕資金ができつつも、将来への不安を感じている状態だと思います。特に日本人は「お金の話は恥ずべきもの」「お金は苦労して稼ぐもの」というイメージを持っていると言われています。「何かはじめなくては」と焦って投資を始める前に、お金持ちになるマインドへの切り替えをしていきましょう。
中田敦彦さんの「YouTube大学」の「金持ちになる人、貧乏になる人」では、マインドの切り替えについて紹介されています。
これを参考に、「お金は生活費を得るため」でなく「お金は自由を得るため」に必要なもの。生活をするために働く、お金を稼ぐと考えるのではなく、「◯◯をするための自由な時間」を手に入れるためにお金を稼ぐと考えてみましょう。
求める「自由」の定義は人それぞれ違います。Jさんにとっての自由を考えると、「お金を稼ぐこと」に対するマインドが切り替わっていくと思います。
投資は損をするからこわい?
1970年代の日本では銀行預金の金利が7%台の頃もあり、100万円を10年預けているだけで約2倍の200万円まで増えた時代もありました。「元本保証も保証されて2倍なる時代」......羨ましい限りですね。
現在では0.001%くらい、100万円を10年預けてもたった100円しか利子がつかないということです。銀行に預けているだけではお金は増えませんよね。数年後に金利が大幅に上がることは期待もできません。
昭和の時代は「銀行預金最高!!」と言っていた人が多かったのでしょう。Jさんも「貯金は安心で増えるよ、投資はこわいよ」と親世代から言われてきたのかもしれませんね。Jさんは投資をしたことがないのに「投資=こわい」というイメージを持っていますが......まわりの人に植えつけられてしまったんでしょう。
「投資はこわい」と言っている割には、「平気で1万円分の宝くじを買う」「競馬にお金を使う」という人は少なくないものです。これまで費やしている金額の総額を考えると、宝くじや競馬の方がよっぽどギャンブルでリスクが高いと私は思います(勉強して稼いでいる人は別ですけどね)。
増える可能性もあるけれど、投資なので元本割れするなどリスクはつきものです。株も上がったり、下がったりリスクがあります。こわいと感じることを始めるには、多少勇気も必要です。
でも、実際やってみないと「本当にこわいかは分からない」もの。「投資はこわいからやめた方がいいよ」と言っている人は、実は投資をやったことがない人だったりもしますよね。投資について語れる人は「投資をやっている人」だけだと私は思います。
投資は余剰資金で行うことが大事
投資をはじめる前に基本をおさえましょう。
一般的な投資の基本として言われているのが、次の点です。
・集中投資をしない・・・株式に集中するのではなく、株式、金、暗号通貨などに分散させる。どれかが下がっていてもどれかが上がっていることもありバランスが取れる。
・収入の範囲で行う・・・下がるリスクもある。生活費からではなく余剰資金から捻出する
・すぐに儲かるものだと考えない・・・長期的に捉え、すぐに儲かるものではないと考える(投資のやり方による)
許容できるリスクの範囲でまずは1万円くらいからスタートしてはいかがでしょう。私も値動きの変動に心奪われることがよくあります。増えると「欲」が出てきますし、投資するにはメンタルを鍛えることも必要ですね。
(ひろ子ママ)