東京外国為替市場 日米の金利差拡大、まだ続く......
ドル・円予想レンジ:1ドル=134円80銭~137円00銭
2022年6月17日(金)終値 134円96銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの堅調地合い継続か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の利上げ幅の拡大観測と、実際の利上げ幅が0.75%に拡大したことを受け、日米の金利差の拡大を背景にドルは一時135円半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルの堅調地合いが継続しそうだ。米国の0.75%の利上げにより、日米の金利差拡大がドル買い意欲を高めている。
スイスが予想外の利上げに踏み切ったことで、世界的な金融引き締めによる景気後退への警戒感が高まり、米国の大幅な株安を背景に、安全資産として円を買う動きも見られたが、日米の金利差の拡大という絶対的な状況を覆すことはない。
22日、23日のFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の議会証言の内容次第では、ドルが一段高を目指す動きとなる可能性があり注意したい。
経済指標は、国内では22日に日本銀行の金融政策決定会合議事要旨(4月27~28日開催分)、24日に5月の消費者物価と企業向けサービス価格指数などの発表が予定されている。
海外では、22日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長の上院銀行委員会での議会証言、23日に米国1~3月期経常収支、EU首脳会議(~24日まで)、24日に米国の5月の新築住宅販売などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)