ポイント(2):「明瞭性」...シンプルかどうか?
ネルソン・コーワンは、2001年に発表した「マジカルナンバー4」(Nelson Cowan (2001), The magical number 4 in short-term memory: A reconsideration of mental storage capacity)という論文で、「人間が短期記憶で保持できる情報の数は4プラスマイナス1 (3~5のチャンク)である」という説を紹介しています。
さかのぼること、約半世紀前、ジョージ・ミラーは1956年に発表した論文(George Armitage Miller(1956), The Magical number seven, plus or minus two)のなかで、「人間が短期記憶に保持できる情報の数は7プラスマイナス2(5~9のチャンク)である)と発表していましたが、より正確な事実として、「マジカルナンバー4」が規定されたのです。
1つのセミナーや原稿で伝えるコンテンツは3~5個以内に絞るといいということでしょう。コンテンツを盛り込みすぎると、理解力が下がるのは「『マジカルナンバー4』の法則」からも明らかなのです。明瞭性はシンプルに絞ることだと理解できます。