地場企業との関係をどう生かす?
好調にみえるSBIHDの決算ですが、今後の戦略を考えると、やはり地方銀行や第二地銀との関係強化は、より注目されるでしょう。SBIHDは地銀・第二地銀9行と資本提携の関係にあり、業務提携まで含めればもっと多くの地域銀行との提携を進めています。かつて、日本長期信用銀行が発行した金融債で培った地域銀行との関係を受け継ぐ新生銀行を買収したこともあるでしょう。
しかし、その新生銀行も多くの地域銀行の膨大なデータと関係性を抱えていながら、これまでは上手に活用できていないのが現状とされます。
SBIHDの北尾吉孝社長は、「互いの顧客基盤を結びつけることができず、需要を見逃している。人の勘に頼るのではなく、ビッグデータできちんとフォローすれば、科学的に分析できる」とコメントしています。つまり、SBIHDと新生銀行、さらには地域銀行同士の連携による相乗効果は「これから」というわけです。
そういった面で、今後は提携先の地銀・第二地銀と、SBIHDが有する地場の未上場企業への投資ノウハウを、いかに繋げていけるかに注目する必要がありそうです。
では、また!
(馬医金満)