取引量増やし、慎重かつ大胆に!(同志社大学 岩瀬颯汰さん)
◆ 今週の相場の振り返り
今週(6月6日週)は、9日にECB(欧州中央銀行)が定例理事会で政策金利の発表をすることが予定されており、EU経済がインフレーション傾向にあることから預金金利の利上げによる金融引き締めが行われると予測されていました。また、10日に米国が5月のCPI(消費者物価指数)を発表することが予定されており、先週(5月30週)に量的引き締めが始まっている現状から、高い確率で先月比プラスであることは予測できました。
結果としてECBは9日、7月に0.25ポイントの利上げを実施すると表明し、9月に0.5ポイント引き上げる可能性も示唆しました。しかし同時に、2022年のGDP(国内総生産)見通しを大幅に引き下げたことにより、6日時点で141円であったユーロ円は8日には金融引き締めへの期待からか143円まで上昇しましたが、翌日には142円、10日には141円にまで下落しました。
米ドル円は依然として上昇トレンドが継続しており、6日時点で131円であった米ドル円は8日には134円にまで上昇しました。ECBの定例会後ユーロ円が下降トレンドに変わったことは予想が外れましたが、米ドル円が上昇トレンドを続けていることは各国の金融政策の対応差と対応しており納得できる動きをしてくれました。
◆ 実際の取引
ユーロ円は9日にECBの定例会で政策金利の発表をすることが予定されていましたので、6日取引開始が可能になった時点で、1ロットでロング(買い)をしていました。8日までは明確なロング傾向でしたので9日も継続してポジションを持っていましたがGDP見通しを大幅に引き下げた影響か143円に達したのちはショート傾向に切り替わったので、利益がでている内に利益確定致しました。
米ドル円は6日時点で先週に引き続き円売り・ドル買いがトレンドでしたが、先週は130円で一時収まっていたのでポジションを取りませんでしたが、7日時点で132円にまで上昇し、10日に米国が5月のCPI(消費者物価指数)を発表することが予定されていたことも鑑みて、今後も上昇トレンドは暫く続くと考え、7日に1ロットでロングしました。予想は運よく当たり、8日には134円を記録しました。ただ、8日以降134円で落ち着きましたので9日には利益を確定しました。
◆ 所感
先週(5月30日週)はロット数が小さく、収益が出ているにも関わらず微々たるものでしたので、少々不安ではありましたが1ミニロットではなく1ロットで取引しました。結果としては今週もあらかた予想が当たり、黒字で終わることができました。
ただ、ECBの政策金利の発表のように、必ずしも金融政策だけで市場のトレンドが決まるわけではないので、これから米ドル円の円安トレンドが落ち着いたときには、今のようにうまくはいかないと思うので、スイングだけでなくデイトレードやスキャルピングで取引することも考えていく必要があると思いました。
今後も充分な情報収集や市場分析を行い、慎重な取引をするよう心掛けていきます。
◆ 今週の取引
前週からの損益 プラス32万円
6月10日現在 134万7000円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
しっかりと重要指標を追っており、それに応じた冷静な取引ができていて素晴らしいです。今回は取れると判断した相場で少し強気なロットで入り。そこの判断も良かったです。大きく動くときはスイングで取れますが、レンジ入りするとなかなか利益が伸ばせなくなるので、臨機応変に対応できると尚良いですが、スキャルピングはスイングトレードやデイトレードとは少し時限が違うのでデイトレ~スイングで取引するとうまくいくのかな、と思います。前回より大きく利益を伸ばせており、油断せず次も期待しています。頑張ってください!
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。
◆ ◆ アドバイザーのプロフィール
得意な通貨はポンドで、最近は仮想通貨も取引。
ツイッター @fx_yukatin
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