こんにちは。北海道大学金融研究会チームFiNaancierのあきぞーんこーのーと中島脩です。金融について勉強したての僕たちですが、温かい目で見守っていただければと思います。
では、企業分析を始めたいと思います。まずはあきぞーんこーのーから企業概要と事業分析について説明させていただきます。
僕たちは社会の動きから株の変動を読もうとしています。そこで、最近トレンドになっているウクライナ危機に焦点を当てました。ウクライナ危機に注目して、有事に上がりそうな株で、まだあまり上がっていない企業に投資しようと思い、企業を探し始めました。
有事には重工業が栄えることを歴史で学んだため、日本製鐵(5401)に注目しました。
全体の9割を占める製鉄事業の売り上げ
日本製鐵は国内最大手の鉄鋼メーカーで、粗鉄生産は世界3位の規模を誇ります。歴史的には八幡製鉄の後継の新日本製鐵と住友金属工業が合併した新日鐵住友株式会社が、合併や再編の末に誕生した鉄鋼メーカーです。
主要事業は主に製鉄事業で、エンジニアリング事業、化学事業そしてシステムソリューション事業などにも進出しています。
製鉄事業が全体の売り上げの約9割を占めており、製鉄事業として船舶などに用いられる厚板や、自動車や電気製品などに使用される薄板を製造しています。
この企業の株価が上がるかどうかを判断するにあたりテクニカル分析の一つロウソク足を用いてチャートを分析してみることにしました。
ロウソク足は江戸時代に本間宗久が米取引の相場を見る指標として考案したもので、現在世界中の投資家が基本的なチャートの一つとして利用しています。
6/1日時点でロウソク足が三本続けて上がっていて、これら三本のロウソクが平均線が離れていっていたので、相場が上がっていると見ました。
ここからは中島が担当します!
2022年5月10日に日本製鉄の2021年度決算が発表されています。ここで注目すべき点は2点あります。
まず一つ目に、3年ぶりに経常利益、当期純利益が黒字に転じ、過去最高益に持って行ったことです。2020年度決算では、連結事業利益が1100億円であったのに対し、21年度の連結事業利益は9381億円と大幅に伸びていることがわかります。そのうち6900億円は実力ベースで得たものだと決算説明会で述べています。このコロナ禍以降の原材料の高騰などの不安定な外部環境に囲まれる中で、経営統合後の過去最高益をたたき出した経営力の強さがうかがえます。
過去最高益となった要因として、主力商品である鋼鉄材の値上げと業務サイクルの見直し、海外事業の好調などがあげられると思います。