【1万円からはじめる暗号資産】東大が初参戦、リベンジ狙う北大と前年チャンピオンの明大に挑む!【暗号資産バトル 第1節】

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まずは軽く「QTUM」でスタート(明治大学 城正人さん)

   明治大学の城正人です。本年も大学対抗! 暗号資産バトルに参加することになりました。2021年はイーサリアム価格の高騰にうまく乗ることができ利益を伸ばすことができました。今年もなんとか利益を確保し、上位に食い込みたいところ。

   しかし、市場環境は昨年ほど甘くはありません。長期的な運用であれば、ビットコインやイーサリアムなどの誰でも知っている仮想通貨(暗号資産)を買っておけば十分かと思いますが、今回の対決はあくまで半年間の短期勝負。慎重さ、冷静さを忘れずも、果敢に投資する必要があります。

   今回は初回ということで、自己紹介がてら今後の仮想通貨の展望、戦略についてお話したいと思います。

《仮想通貨への投資とプログラミング》
   私はプロフィールのとおり、数年間投資家として仮想通貨に関わってきて、ある程度仮想通貨とその関連技術に関する知識を深めることができたと考えています。しかし次第に、より深い理解と実践経験を積みたいと感じるようになりました。

   イーサリアムブロックチェーン上のものはすべて「コントラクト」と呼ばれる契約に基づいて動いています。コントラクトはetherscanなどのサイトで確認することができますが、solidityを読むことができなければ 悪意あるコードが含まれていても気付けないかもしれません。それは、たとえば「運営主体が勝手に資金を引き出すことができる機能がついている」などです。

   このように仮想通貨、NFT(非代替性トークン)への投資で詐欺に遭わないためにはある程度の知識が必要といえます。さらには、プログラムを勉強することで損失を防げるだけでなく利益も得やすくなります。

   取引所間の価格差を利用して稼ぐアービトラージ戦略、コントラクトに直接アクセスして早押し大会を制す「直コン」、USDCやJPYC(ステーブルコイン=通貨と価格が連動している仮想通貨。この場合は米ドル、日本円)などドルや円に連動するよう設計された「仮想通貨」が価格が変動した際に反対売買を行い差益を出す戦略など、どれをとってもプログラムを書く能力があれば格段に利益を出しやすくなります。私はプログラムに関する知識、経験を習得しておくのは急務だと感じました。

   もちろん、中央銀行による金融政策が金融引き締めへと転換した今2020年,2021年のように何を買っても大儲けの楽しい相場は期待できません。しかし、そんな今こそ勉強し、下地を作っておく「とっておきの機会」ではないでしょうか。

   そんな思いから、投資家として誰かの作ったアプリを利用するだけでなく、自らの手で作り上げたいと、自らDapp開発をスタートしました。

《今回の戦略について》
   さて、最近の相場観と今回の戦略についてですが、2022年はハッキリ言って儲からない年になると考えています。ボラティリティも小さくジリ下げ、時々思い出したかのように価格上昇するため、ショート(売り)もしづらい。もっとも、現段階のビットコインの水準は長期的に見ると圧倒的に安いため枚数集めの年になるだろうと考えています。

   逆に言えば、3~4日程度で売買するテクニカル分析によるスイングトレードは向いていると言えるかもしれません。つまり長期的なイーサリアムの上昇トレンドについていった去年と比較して売買回数が増加します。そこで、今年は手数料の安い取引所での取扱銘柄の多いGMOコインを利用します。

   今回は手始めにQTUM(クアンタム)で遊んでみました。購入の理由は「海外取引所の価格に対して少々割安だったから」というだけで特段チャートも良いわけでもありませんでした。従って鞘が埋まり次第即売却、微益撤退という結果になりました。

   投資面でシブい年になるといっても(結果どうなるかはわかりませんが)、今年はついに待ち侘びたイーサリアムのPoS化(Proof-of-Stakeの略。多くの資産を保有することで報酬が得られるようになるブロックチェーンの仕組みのこと)の年です。技術的な面では今年もおもしろいネタが盛りだくさん。是非とも読み進めていただけるとうれしいです!

《今週の取引》
取引日時    取引通貨       取引額      取引結果
2020/5/30  QTUM(クアンタム) 1555円を買い   プラス6円

保有する暗号資産  QTUM(クアンタム)
1万円からの損益       プラス6円
6月3日現在          1万6円

◆ 池田昇太のワンポイントアドバイス
はじめまして。Dapp開発を通してブロックチェーンへの理解を深めるのは素晴らしいですね。仮想通貨のトレーダーはプログラミングに明るくない者も多いため、筆者も参考になりました。たしかに昨年11月より仮想通貨市場は下がり続けており、今年は上昇しにくい年になるかと想定されます。
昨年末のFOMC(米連邦公開市場委員会)後、利上げや量的引き締めが議論されていたとわかり、株式市場と同様に仮想通貨でもリスクオフの動きがありました。加えて、アルトコインの多くはビットコインの価格に左右される傾向にあるので、ビットコインが停滞していると、他の仮想通貨も値上がりしにくくなるでしょう。
ただ、イーサリアムのPoS移行が今年の末頃と言われていますので、ご指摘のとおり今年は技術面で期待できる一年となりそうです。頑張ってください!
城 正人(じょう・まさと)
城 正人(じょう・まさと)
明治大学経営学部
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo
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