そろりと米ドル円で好スタート(同志社大学 岩瀬颯汰さん)
◆今週の相場の振り返り
今週(5月30日週)は以前から決定されていたFRB(米連邦準備制度理事会)による量的引き締めが始まり、依然として金融緩和を続ける日本銀行との対応の差により円売り・ドル買いがトレンドとなっていました。
結果として5月30日時点では1米ドル=127円で落ち着いていましたが、翌31日から度重なる円売りで6月1日には130円にまで円安が進みました。4月末から5月はじめにかけて日銀とFRBとの方向性の違いにより一度円安が進んでいたことが記憶に新しかったので、今回の大幅な円安は比較的容易に予想することができました。
◆実際の取引
主にスイングトレードで取引をするよう心掛けました。相場の振り返りでも述べたように4月末の金融市場を分析しており今回のQT(Quantitative Tightening=資産縮小)が本格的にはじまるのに合わせてドル高円安になると踏んでいたので、5月30日に取引開始が可能になった時点で、1ミニロットでロング(買い)していました。予想は運よく当たり、2日後には130円と歴史的な円安を記録したので利益を確定しました。6月2日以降は130円で落ち着いていたので、追加のポジションをとることは見送りました。
◆所感
念には念を、ということでロスカットを避けるために1ミニロット取引と少額な取引をしましたが、今回のような必然的な事例であれば1ロットで取引しても良かったと思っています。
ただ、ここまでうまく予想が当たることは少ないと思うので引き続き検証を重ね、確率の高い取引をするよう気を引き締めていきます。また、初週ということもあり、メジャーな米ドル円に絞って取引をしましたがユーロ圏がインフレ傾向にあり、ユーロ圏のCPI(消費者物価指数)がBloombergの予想を上回り前年同月比8.1%上昇をマークしている傾向も鑑みて、適宜米ドル円以外のメジャーペアでも取引したいと感じました。
◆取引状況
100万円からの損益 プラス2万7000円
6月3日現在 102万7000円
◆ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
冷静な分析とトレードで素晴らしい成績ですね。直近のクロス円の動きは、ここまで来てもなお日銀の黒田東彦総裁の変わらない金融緩和の姿勢、財務相の円安懸念発言も変わらないところから、岩瀬さんの仰るとおり、わかりやすい動きをしてくれています。ドル円や他のクロス円などにもチャレンジすると、少ないロット数でもトータルで大きな利益を狙えますので、是非他の通貨ペアでもチャレンジしていただければより良いと思います。
今週は重要指標(ECB理事会や米CPI)があるので、そこの動きを注視しつつ、大きな流れに乗っていきましょう。
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。
◆ ◆ アドバイザーのプロフィール
得意な通貨はポンドで、最近は仮想通貨も取引。
ツイッター @fx_yukatin
CXR投資チャンネル https://www.youtube.com/channel/
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