人気の保険は? 保険最新最強ランキング
「週刊ダイヤモンド」(2022年6月11日号)は、「保険最新最強ランキング」を特集している。保険のプロ28人による、生保商品ランキングを掲載している。
主戦場の「医療保険」で首位に躍り出たのは、住友生命保険参加であるメディケア生命保険の「新メディフィットA(エース)」だ。
8年ぶりに大改定を行った商品で、割安ながら各社商品のいいとこ取りをして、かつ保障内容も上回るという、死角のなさが支持を集めた。
特約は12種類を用意し、あらゆる病気やけがのリスクに備えられる。さらに要介護2以上で一時金を受け取る介護保障付終身保険特約で介護にも備えられる。
2位は、昨年4月に発売されたメットライフ生命保険の新商品、「My Flex(マイ フレキシィ)」だ。
主契約の入院保障は、入院日数連動型と短期入院一時金型に加え、新たに入院一時金型を設けることで3つの契約形態から選べるようにした。特約も通算支払い日数の限度が無制限のガン通院充実特約、在宅医療特約など充実している。
がん保険の種類は、保障内容で2つに大別される。何にでも使える多額の一時金タイプと、治療法に合わせて保障するタイプだ。SOMPOひまわり生命保険の「勇気のお守り」は昨年10月に登場した新商品だがトップになった。
この商品は2つの保障タイプの両にらみで、主契約で治療給付型か一時金型のいずれかを選択できる。特筆すべきは、保障免責期間(3カ月)の保険料なしという業界初の試み。また、非喫煙者は割安の保険料で加入できるほか、「がんリスク検査サービス」(有料)など付帯サービスも充実している。
続く2位はFWD生命保険の「FWDがんベスト・ゴールド」だ。こちらは一時金タイプで、初めてがんと診断されたら、最高300万円の診断一時金が出る。支払い回数は1年に1回を限度に回数無制限。2回目以降は、通院でも一時金が支払われると手厚い。
◆「顧客思い」の生命保険会社ランキングに注目
「顧客思い」の生命保険会社ランキングにも注目だ。
1位になったのはメットライフ生命保険で、3年連続の首位。「保障性商品だけでなく、低金利を見越して早くから外貨建て商品へ移行した資産性商品まで、幅広い商品を開発している」という評価だ。さらに、電話で健康相談ができる付帯サービスを評価する声も多かった。
2位にはSOMPOひまわり生命保険、3位はオリックス生命保険、4位はチューリッヒ生命保険、5位はFWD生命保険が入った。
反対に、「顧客本位ではない生命保険会社ランキング」には、1位にかんぽ生命が挙がった。知名度ではなく、商品本位で生命保険を選ぶことが大切なようだ。
生命保険会社だけでなく、損害保険会社にも言及している。東京海上日動火災保険グループのイーデザイン損保の新商品が半年間、実質棚上げされていたという記事には驚いた。
本格的にDX(デジタルトランスフォーメーション)を実践したと評判の商品だが、従来の東京海上日動のドライブレコーダー付き自動車保険とバッティングするのではと、プロモーションが行われなかったというのだ。
なお、東京海上日動OB(20~30歳代)による覆面座談会では、「出世したいなら、偏差値65の金太郎飴になれ」と、とにかくミスを恐れる社風を揶揄している。なかには、難関大学を出て入社しても数年後には退職し、コンサルへ転職する人も少なくないらしい。しかし、「営業現場や損害サービスの現場で得られたスキルや経験は、ほとんど生かせません」(30代後半OB)との声も出ていた。