東京外国為替市場 米国の経済指標、市場予想を上回るか?
ドル・円予想レンジ:1ドル=128円50銭~132円00銭
2022年6月3日(金)終値 130円86銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが上値を試す展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の経済指標が市場予想を上回ったことに加え、FRB(米連邦準備制度理事会)のブレイナード副議長などが、米国の利上げ一時停止を否定する発言をしたことで、ドル買い・円売りの動きが強まり、ドルは一時1ドル=131円手前の水準まで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルが上値を試す展開となりそうだ。ドルの上値を抑えていた米国利上げの一時停止観測が否定されたことで、日米の金利差によるドル買い選好が続く可能性が高い。1ドル=131円台へ上昇すれば、さらに1ドル=132円台を目指す展開となりそうだ。米国の経済指標が市場予想を上回る好結果となれば、ドル買い材料となるため、注目したい。
経済指標は、国内では7日に4月の家計調査と毎月勤労統計調査、景気動向指数、8日に1~3月期GDP(国内総生産)確報値、5月の景気ウォッチャー調査、10日にメジャーSQ、5月の企業物価指数などの発表が予定されている。
海外では、7日に米国の4月の貿易収支、9日に中国の5月の貿易収支、ECB(欧州中央銀行)定例理事会、10日に中国の5月の消費者物価指数と生産者物価指数、米国の5月の消費者物価指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)