株価上昇か!? 米国の利上げ停止で長期金利が低下(6月6日~10日)【株と為替 今週のねらい目】

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   米国の相次ぐ利上げが景気に悪影響を与えるとの見方から、利上げの一時停止観測が強まり、長期金利が低下したことを背景に、米国株が回復に向かっている。この流れを受けて、東京株式市場の日経平均株価も大きく上昇した。

   一方、ドル円相場は日米の金利差によるドル買い選好がくすぶる。引き続き、注目したい。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 米国株は回復に向かっている(写真は、米ニューヨーク証券取引所)
    米国株は回復に向かっている(写真は、米ニューヨーク証券取引所)
  • 米国株は回復に向かっている(写真は、米ニューヨーク証券取引所)

東京株式市場 米利上げ観測、さらに後退か!?

日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万8300円

2022年6月3日(金) 終値 2万7761円57銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、上値の重い展開か。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、1週間で1000円近くも大幅に上昇し、3週続伸した。日経平均株価の上昇をけん引したのは、米国株の回復。大幅な利上げ、相次ぐ利上げが米国景気に悪影響を与えるとの見方から、利上げの一時停止観測が強まったことで、米長期金利が低下したことが背景にある。

   今週の日経平均株価は、上値の重い展開になりそうだ。日経平均株価は2万7000円台後半まで上昇してきたことから、一時的に2万8000円台乗せの可能性もある。ただ、FRB(米連邦準備制度理事会)のブレイナード副議長などが、米国の利上げ一時停止を否定する発言を行っており、利上げ観測は後退している。

   米国の長期金利も再び上昇に転じており、米国株の上昇は期待薄。東京市場は米ニューヨーク株式市場の「鏡相場」と揶揄されるほど影響を受けるため、日経平均株価も上値の重い展開となりそうだ。

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