その身近な疑問、あなたは説明できますか? ビジネスシーンの「小ネタ」にぴったり【尾藤克之のオススメ】

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では、「貝」と「魚」の違いは?

   では、貝と魚の違いは? 貝は、背骨がない無脊椎動物の中の軟体動物です。魚は、体の内側に骨格があります。でも、貝には、体の外側に骨格があります。

「魚は、背骨についた筋肉で、尾びれや体を左右に動かしながら水の中を泳いでいます。貝は、背骨がない無脊椎動物なので、体の中に骨格がありません。その代わりに、体の外側に貝殻があって、敵から身を守ることができます」(左巻さん)
「また、貝殻の枚数や形でいろいろ分かれています。体が軟らかい動物の中で、もともと貝殻を持っていたのが軟体動物です。貝の仲間にはアサリやホタテガイなどの二枚貝類、サザエやカタツムリなどの巻き貝類(腹足類)、ヒザラガイなどの多板類などがあります」(同)

   左巻さんによれば、貝殻にも年輪があるとのことです。貝殻の成分は主に炭酸カルシウムで、体の中で少しずつ作られて、外側のふちに追加されます。水温や塩分濃度などの条件によって、その成分や成長速度が異なりますが、木の年輪のようにしま模様になるのです。

   本書には、「生物・天気・医療・食べ物・宇宙・健康」など、広大な科学の秘密を366の項目に分けて解き明かした一冊です。もともとは子ども向け教育に書き上げられたものですが、ケースにリアリティーがあることから、大人の教養にも役立つでしょう。

   また、ビジネスシーンでの「小ネタ」としても役立ちそうです(周囲がどのようにとらえるかはわかりませんが)。多くのケースを理解することで、科学の正しい理解を得られるかもしれません。大人も意外と答えられない、身近にあるふしぎをQ&A方式にして、科学で解明しています。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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