では、「貝」と「魚」の違いは?
では、貝と魚の違いは? 貝は、背骨がない無脊椎動物の中の軟体動物です。魚は、体の内側に骨格があります。でも、貝には、体の外側に骨格があります。
「魚は、背骨についた筋肉で、尾びれや体を左右に動かしながら水の中を泳いでいます。貝は、背骨がない無脊椎動物なので、体の中に骨格がありません。その代わりに、体の外側に貝殻があって、敵から身を守ることができます」(左巻さん)
「また、貝殻の枚数や形でいろいろ分かれています。体が軟らかい動物の中で、もともと貝殻を持っていたのが軟体動物です。貝の仲間にはアサリやホタテガイなどの二枚貝類、サザエやカタツムリなどの巻き貝類(腹足類)、ヒザラガイなどの多板類などがあります」(同)
左巻さんによれば、貝殻にも年輪があるとのことです。貝殻の成分は主に炭酸カルシウムで、体の中で少しずつ作られて、外側のふちに追加されます。水温や塩分濃度などの条件によって、その成分や成長速度が異なりますが、木の年輪のようにしま模様になるのです。
本書には、「生物・天気・医療・食べ物・宇宙・健康」など、広大な科学の秘密を366の項目に分けて解き明かした一冊です。もともとは子ども向け教育に書き上げられたものですが、ケースにリアリティーがあることから、大人の教養にも役立つでしょう。
また、ビジネスシーンでの「小ネタ」としても役立ちそうです(周囲がどのようにとらえるかはわかりませんが)。多くのケースを理解することで、科学の正しい理解を得られるかもしれません。大人も意外と答えられない、身近にあるふしぎをQ&A方式にして、科学で解明しています。
(尾藤克之)