バランスの東大、地域色豊か京大、メディア&「ミニ東大」な早稲田、銀行好きの慶應
一方、個別の大学を見ると――。
東京大学は、三菱商事(1位)から丸紅(5位)までベスト5に総合商社がずらりと並んだ=図表3参照。また、メガバンクの三井住友銀行(11位)、三菱UFJ銀行(同)、コンサルティングのアクセンチュア(13位)、ボストンコンサルティング(15位)、ITのGoogle(18位)と、バランスよく人気上位の「ビッグ4」を押さえた印象だ。
これに対して京都大学は、地域色がよく表れている。サントリーホールディングス(5位)、関西電力(11位)、JR東海(14位)、JR西日本(14位)と、地元優先で関西・中部・西日本に本社がある企業が4社もランクインしている=図表4参照。
早稲田大学は、昔からメディア関係に進む学生が多いと言われてきたが、博報堂(21位)、電通(30位)がランクインしたことが目を引く=図表5参照。ただ、1位から4位までに総合商社が並び、また、5、6位、26位がメガバンク、さらに12位、16位、21位にコンサルティングが入り、ITも7位、29位としっかりバランスよく押さえている点で、「ミニ東大」の印象も受ける。
一方、慶應義塾大学は、昔から金融関係に強いと言われてきたが、ランキングに如実に表れている。三井住友銀行(2位)、三菱UFJ銀行(4位)、日本政策投資銀行(9位)、三菱UFJ信託銀行(15位)、三井住友信託銀行(15位)、みずほファイナンシャルグループ(21位)、農林中央金庫(27位)と、7行もランクインした=図表6参照。こんなに金融機関が好きな大学はほかにないだろう。