エネルギー需要の高まりは続くも、資源高騰は収束か
2023年3月期はどう見込まれているか――。
世界で広がる脱炭素の流れで、近年、原油や天然ガスへの新規投資を抑えられてきたが、ウクライナ侵攻で「ロシア依存脱却」が緊急課題となっている。
エネルギー需要の高まりは、商社にとって朗報だ。多方、資源高騰は収まっていく方向とみられるが、ウクライナの戦況、ロシアへの制裁の動向など不確定要素が多く、各社は22年3月期のような追い風は弱まるとして、23年3月期は減益を見込む。
それでも、三菱商事が8500億円、三井物産は8000億円、伊藤忠は7000億円など、高水準の最終利益を見込んでおり、商社の好業績は当面、続きそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)