国内経済じわり回復へ 円売り傾向、インバウンド需要に期待(5月30日~6月3日)【株と為替 今週のねらい目】

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東京外国為替市場 米国の経済指標に要注意!

ドル・円予想レンジ:1ドル=126円00銭~129円00銭

2022年5月27日(金)終値 127円11銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。

   前週のドル円相場は、ドルが弱含みの展開だった。米国の景気後退懸念が強まり、米長期金利が低下したことで、ドルは一時1ドル=126円台前半まで売られる局面もあった。

   今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。米国の利上げを材料に、米長期金利の上昇を背景としたドル買い・円売りによるドル上昇相場は、いったん幕を閉じた感がある。

   早期に大幅な利上げは米国の景気悪化につながるとの見方が強まり、長期金利が反転、低下傾向となったことで、ドルの上値は重くなった。ただ、米国は利上げ、日本は低金利政策維持という基本的な構造に変化はなく、日米の金利差拡大によるドル買い・円売り傾向は続いている。米国のインフレ進行が確認されれば、再び、利上げ観測が強まり、ドルが上昇する可能性は強い。米国の経済指標には要注意だ。

   経済指標は、国内では31日に4月の完全失業率と有効求人倍率、鉱工業生産、住宅着工戸数、6月1日に1~3月期の法人企業統計などの発表が予定されている。

   海外では、31日に中国の5月の製造業PMI、米国の5月の消費者信頼感指数、6月1日に米国の5月のISM製造業景気指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、中国の5月の財新製造業PMI、2日に米国の5月のADP雇用統計、3日に米国の5月の雇用統計とISM非製造業指数などの発表が予定されている。

   

(鷲尾香一)

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