30歳のあなたに1億円が舞い込んできたら...成功する投資家の理想的な姿はこれだ!【その2】(小田切尚登)

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投資の最低限の目的は「大負けしない」こと

   人生の根源的な目標は「サバイバル」である。生き残ること、あるいは死なないことと言っても良い。これは投資においてもまったく同様だ。環境が悪くてもそれなりの資金を残していけること、すっからかんにならないことが必要となる。増やしていく、というのはその先の話だ。

   投資の最低限の目的は「大負けしない」ということだ。そう言っても良い。財産を増やすことはできなかったとしても、大きく減ることがなければ、そこから挽回することが可能となる。そうすれば将来への道筋は途切れない。

   人生において多少の失敗をするのは当然のことである。むしろ人生とは失敗の連続であると言えるだろう。我々の将来にどんな根幹が待ち受けているかを予想することはできない。しかし致命的な失敗さえしなければ、長い人生いくらでも花を咲かせていける。

   一定程度の痛み(失敗)を許容できる人だけが、リスクに立ち向かっていける。上手にリスクを操れる人だけが成功者になれる。

   短期間に大きく儲けようとする必要はない。地道にまずまずの儲けを重ねていき、それを長年続けられれば、結果的にほとんどの人よりも「上」に行っている。これが成功する投資家の理想的な姿であり、我々の目標である。

(小田切尚登)

「30歳のあなたに1億円が舞い込んできたら」シリーズは、こちら。
30歳のあなたに1億円が舞い込んできたら...真剣に考えたことある? いくら運用にまわす【その1】(小田切尚登)
30歳のあなたに1億円が舞い込んできたら...成功する投資家の理想的な姿はこれだ!【その2】(小田切尚登)
30歳のあなたに1億円が舞い込んできたら...投資に向いているタイプとそうでないタイプ【その3】(小田切尚登)
30歳のあなたに1億円が舞い込んできたら...資産を増やすには「果実を生むモノ」を購入すること【その4】(小田切尚登)

小田切 尚登(おだぎり・なおと)
小田切 尚登(おだぎり・なおと)
経済アナリスト
東京大学法学部卒業。バンク・オブ・アメリカ、BNPパリバなど大手外資系金融機関4社で勤務した後に独立。現在、明治大学大学院兼任講師(担当は金融論とコミュニケーション)。ハーン銀行(モンゴル)独立取締役。経済誌に定期的に寄稿するほか、CNBCやBloombergTVなどの海外メディアへの出演も多数。音楽スペースのシンフォニー・サロン(門前仲町)を主宰し、ピアニストとしても活躍する。1957年生まれ。
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