部下たちが無言になり、上司のみが発言する会議...活性化させるには?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE 4】(前川孝雄)

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   「前川孝雄の『上司力(R)』トレーニング~ケーススタディで考える現場マネジメントのコツ」では、現場で起こるさまざまなケースを取り上げながら、「上司力を鍛える」テクニック、スキルについて解説していきます。

   今回の「CASE 4」では、「会議で発言しない部下」のケースを取り上げます。

  • 会議を活性化させる方法とは(写真はイメージ)
    会議を活性化させる方法とは(写真はイメージ)
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誰も、何も意見がないのか?!

【上司(課長)】...以上が先週のチーム全体の営業概況だ。では、皆から質問や意見を出してもらって、今後の課題を確認しようか。では、今週の司会当番のA君の進行で進めてもらおう。
【A君】はい。では、まず課長の報告について何か質問はありますか?
【上司】不明な点があれば、遠慮せずに聞いてほしい。
【A君】とくに、質問はないようですね。では、意見がある人は出してください。...課長、とくに意見もないようです。
【上司】ちょ...ちょっと待ってくれ。A君も司会役なんだから、少しは皆の意見を促してくれないか。
【A君】はあ...。では、Bさんどうですか?
【Bさん】あっ。いえ...とくに、ありません。
【A君】では、C君はどうでしょう?
【C君】はい。私も大丈夫です!
【A君】では...他の人はどうですか? 何か意見はありませんか?
【上司】誰も、何も意見がないのか?! 困ったものだな~。では、私のほうでまとめるか...。
【A君】はい。よろしくお願いします!

   少々ディフォルメした、営業会議での困った場面です。これでは会議というより伝達会。部下たちも早々に切り上げて、早く仕事に戻りたいのかもしれません。

   ここまで極端ではないまでも、なかなか部下から意見が出にくい会議があるならば、会議自体の進め方や上司としての関わり方を見直す余地があるでしょう。

   会議はメンバーから一定の意見が出て活性化するものの、いつも会議で発言をしようとしない部下がいて、気になるケースは少なくないものです。

   こうした状況でいかに積極的な参加を促すか。あなたならどうアプローチしますか。

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