部下の報告「良い話は2割増、悪い話は2割引」だから対話が大切
一方で、「職場ではメールより対話でコミュニケーションをしたい」という人も少なくない。特に「上司」の立場からの意見が相次いだ。たとえば、こんな具合。
「上司は部下からの報告について『良い話は2割増し、悪い話は2割引になっている』と思って聞け、と昔言われました。仕事をしているのが感情を持つ人間である以上、うまくいっている業務や手柄は良く見せたいし、うまくいっていない業務は(中略)叱られたくない感情から問題点を小さく見せる傾向がある、ということです」「部下の表情や声色(声の張り)を確認したりしながら、『トラブルの種が隠れていないか』『他部署との軋轢が発生していないか』『他人の受け売りではなくちゃんと理解しているか』『根拠はしっかりしているか』などをさりげなくチェックします」
こうして、できるだけ対話でコミュニケーションをとりつつ、メールの件については、
「単純な作業の依頼とその回答、あるいは多数への周知事項などであればメールで問題ないと私も思います。そこを無視して(メールの)限定的な評価をしても意味がないかと」
と結ぶのだった。
また、「先輩」の立場からこんな意見も。
「メール送りっぱなしって、私たち世代(30代後半)からしたら失礼な印象です。私も働いていて若い子たちのコミュニケーションに驚いたことがあります。同じ課内に20代前半の同僚が2人いました。2人はデスクが向かい合わせ。仕事中まったく話しせず、ずっとメッセンジャーでやりとり(内容は仕事もあるけど雑談も)。そして、その中の1人は上司にまでメッセージで『確認お願いします』と送っただけ」「上司は確認して本人の席に向かい、直接返事をしていました。あとから上司がちょっと呆れていたことがありました」
今回の「メール論争」、さまざまな意見が寄せられています――。<「同じ課なのにメールで連絡」...これは失礼?普通? 女性の投稿に「効率の問題」「対話は必要」賛否激論 専門家の裁定は?(2)>に続きます。
(福田和郎)