第2の「知床事故」ならなければいいが 全国観光船の7割「赤字経営」「零細企業」の衝撃

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観光立国を急いだ果ての歪みが浮きぼり...

クルーザー船の操縦席
クルーザー船の操縦席

   この調査について、ヤフーニュースのヤフコメ欄ではさまざまな意見が相次いだ。

   たとえば、観光ビジネスが専門の淑徳大学経営学部観光経営学科学部長・教授の千葉千枝子氏は、「知床の観光船沈没事故は、我が国が観光立国を急いだ果ての歪みや盲点を浮かび上がらせています」と指摘したうえで、今回の事故を機に、「監査体制を強化し船舶免許の取得基準や更新のための講習等を厳格化しただけでは対策は十分とはいえず、安全管理のための整備にかかる補助を徹底して国が行うべきと考えます」と述べている。

   ほかにもこんな意見が寄せられた。

「命を預けるのが赤字企業って怖いですね。会社を維持するのに精一杯で、安全対策にまで手が回るのだろうか。最も大事なところで手を抜かれたり、疎かにされたりしたら、遊覧どころではないのではと思います」
「遊覧船が好きで、これまで時々乗ってきたけど、漁師や遊漁船のサイドビジネスって感じのものも多々あった。まともに説明や案内もせず、とりあえず乗せちゃって儲かるときに儲けとけって感じだった。こっちも、そういう『日本的ではない(まるで発展途上国のような)観光コンテンツ』だと思って違う意味で楽しんできた部分もあるけど、知床みたいなことになるのは勘弁だな」
「航空会社はあれだけの資本がなければ許されないのに、同じように多くの命を乗せて運航する船に小規模の事業者が多すぎるのが問題。整備や安全対策、不景気にも耐えられる資本に任せるべきだ。人の命を軽んじてまで小規模事業者に参入させる必要はまったくない業種だろう」
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