大事な仕事が滞っているのに、肝心な報告をしてこない部下...どう諭す?【上司力を鍛えるケーススタディ CASE 3】(前川孝雄)

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あらためて「ホウレンソウは仕事の基本だ」と言い聞かせ、徹底を促す?

   上記のケースのように、部下が大事な場面で報告や相談を怠ったならば、上司は次のように対応することが考えられるでしょう。

   「私に何の相談もなく進めているけれど、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)は仕事の基本だよ」と再度言い聞かせ、報告が重要であることを徹底させる。

   冒頭ケースのように、いきなり??りつけるのではなく、相手が受け入れやすいように、冷静に諭す内容としては順当とも考えられます。ただ、私は、若手社会人から、次のような意見をよく聞くのです。

「上司からは『あなたに任せる』と言われたのに、時々思い立ったように『ちゃんと報告しろ』のなんのと口出しされる。理不尽だ」
「上司は『自分でしっかり考えて行動するのが社会人だ』と言うくせに、任せた仕事が思うように運ばないと『なぜちゃんと報告・相談しなかったんだ!』と叱責する。どうしていいかわからない」

   すなわち、「会社員なのだから、任されたからといって、上司に報告をしなくていいわけがないだろう」というのは上司側の理屈ではあっても、部下にとっては理解しにくい場合もあるのです。

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