海外たばこ事業が国内事業を大きく上回る
JTの事業セグメントは、以下の4つです。
・国内たばこ事業:国内たばこ製品の製造・販売、および輸入たばこ製品の卸売販売等
・海外たばこ事業:海外におけるたばこ製品の製造・販売等
・医療事業:JTが研究開発を行い、鳥居薬品が製造・販売・プロモーション
・加工食品事業:冷凍・常温食品、調味料、パン等の製造、販売をテーブルマーク等が行う
上記報告セグメントのほかに、不動産賃貸等に係る事業等を営んでいます。2021年12月期の報告セグメント別業績は、以下のとおりです。
・国内たばこ事業:自社たばこ製品売上収益が5198億円(前期比0.8%増)、調整後営業利益が1824億円(同8.6%増)
・海外たばこ事業:自社たばこ製品売上収益が1兆4821億円(前期比18.5%増)、調整後営業利益が4544億円(同33.3%増)※過去最高業績
・医療事業:売上収益が804億円(前期比1.8%増)、調整後営業利益が111億円(同35.4%減)
・加工食品事業:売上収益が1472億円(前期比1.4%減)、調整後営業利益が40億円(前期は減損損失で赤字)
海外たばこ事業は国内たばこ事業の2.9倍の売上収益、2.5倍の調整後営業利益を生んでいます。売上収益の約6割、調整後営業利益の7割以上を海外たばこ事業であげているグローバルな会社ということになります。
海外たばこ事業の内訳は、South and West Europe(南および西ヨーロッパ)が16.5%の2451億円、North and Central Europe(北および中央ヨーロッパ)が21.1%の3127億円、CIS+(ロシアなど独立国家共同体および周辺国)が23.1%の3424億円、Rest-of-the-World(その他)が39.3%の5819億円でした。