「天才」大谷翔平100号に驚愕! 「野球の神様」ベーブ・ルースの果たせなかった、もうひとつの記録も出た!(井津川倫子)

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   米大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手がメジャー通算100本塁打を達成し、「野球の神様」ことベーブ・ルースの記録にまた一歩近づきました!

   日本選手のメジャー100号は松井秀喜選手(175本)、イチロー選手(117本)に続き3人目ですが、投手との「二刀流」は大谷選手だけとあって、現地メディアは「ベーブ・ルースに次ぐ2人目」と伝えています。今シーズン、勢いに乗る大谷選手ですが、グラウンド外でもすごい記録を打ち立てて、世界の注目を集めています。

  • 大谷選手が100号本塁打を達成。まだまだ「通過点」のひとつ(写真はイメージ)
    大谷選手が100号本塁打を達成。まだまだ「通過点」のひとつ(写真はイメージ)
  • 大谷選手が100号本塁打を達成。まだまだ「通過点」のひとつ(写真はイメージ)

現地メディア、「オオタニはルースの記録を抜くだろう」と予言

   先日行われたアスレチックス戦に「3番DH」で出場して、今季7号2ランを放った大谷選手。メジャー5年目で通算100号を達成し、新たな栄光を手に入れました。

Shohei Ohtani becomes third Japanese player in MLB history with 100 career home runs
(大谷翔平選手が、メジャーの歴史上、日本人3人目となる通算100号本塁打を放った:CBSニュース)

   日本でも大きなニュースになりましたが、日本人として3人目の快挙に、現地メディアも沸き立っています。大谷選手は、3人のなかでもっとも早く、もっとも若く100号を達成したそうですが、何よりも「二刀流」の大谷選手が、打者専門でないにも関わらず、早々と大記録を達成したことに驚愕してしまいます。

   現地メディアは、「日本人として3人目」よりも、むしろ「二刀流」としての快挙を強調していて、ご存じ「野球の神様」ことベーブ・ルースと比較する報道が目立ちました。

Shohei Ohtani is the 2nd player in MLB history with at least 100 HR as a batter and 250 strikeouts as a pitcher, joining Babe Ruth.
(大谷翔平選手が、メジャーリーグの歴史上、ベーブ・ルースに次いで2番目の100本塁打者、250奪三振投手となった:米スポーツメディア)
HR:本塁打
strikeout:三振

   メジャーで、打者として100本塁打、投手として250奪三振はベーブ・ルース以来、2人目とのことです。ベーブ・ルースは通算714本塁打、488奪三振の大記録を打ち立てていますが、ある評論家は、「このままいけば、オオタニはルースの714本塁打は無理でも、488奪三振の記録は塗り替えるだろう」と予言していました。

   現地の報道で驚くのは、歴代のスタープレーヤーを見慣れているはずの専門家たちが、こぞって大谷選手のことを「two-way phenom」(二刀流の天才)と大絶賛していることです。この「phenom」(天才)という表現、大谷選手の代名詞としてすっかり定着したようです。

「ひとシーズン限りの一発屋だと評したのは、間違っていた」

   昨シーズンはア・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれて、ベーブ・ルース以来とされる二刀流での活躍で注目を浴びた大谷選手。

   今シーズンも引き続き好調なプレーが続いていますが、その活躍ぶりは、現地メディアをして「多くの専門家たちが、大谷選手のことを『a one-season wonder』(ひとシーズン限りの一発屋)だと評していたが、間違っていた。今シーズンの大谷選手はもっとすごい」と絶賛しているほどです。

   そんななか、大谷選手がまたひとつ、新しい伝説を作ったというニュースが飛び込んできました。大手検索サービスのGoogleが、大谷選手が「歴史上最も検索された投手」だと発表したのです。

Shohei Ohtani is the most searched baseball pitcher in Google history
(大谷翔平選手は、グーグル史上もっとも検索された野球の投手となった:フォーブス)

   Googleトレンドの公式Twitterによると、歴史上すばらしい投手は何人もいたが、「none is more searched than Shohei Ohtani」(大谷翔平選手よりもGoogleで検索された投手はいない)とのこと。

   べーブ・ルースや通算勝利数トップのサイ・ヤング、通算奪三振数トップのノーラン・ライアンなど、歴史を作った名選手たちや、現役で活躍するスター選手たちを差し置いて、世界中でもっとも多く検索されたという事実に、まず驚きます。多くの人が、大谷選手のことを「もっと知りたい!」と思ったという証左でしょう。

   それでは、「今週のニュースな英語」は、「phenom」(天才)を使った表現を取り上げます。主に米国で使われるカジュアルな表現ですが、オフィスでのスポーツ談議に使えそうです。

Tennis phenom Naomi Osaka to launch sports agency
(テニスの天才、大坂なおみ選手がスポーツエージェントを立ち上げる)

Japanese phenom Roki Sasaki throws perfect game with 19 Strikeouts
(日本の天才・佐々木 朗希投手が19奪三振で完全試合を達成した)

She is golf phenom
(彼女はゴルフの天才だ)

   サッカーやテニスといった国際的人気スポーツがあるなか、国籍や年代を超えて世界中の人々に「もっと知りたい」と思わせた大谷選手。人々の関心を引き付けるという点で、すでに「野球の神様」を超えているかもしれません。

(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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