「ひとシーズン限りの一発屋だと評したのは、間違っていた」
昨シーズンはア・リーグ最優秀選手(MVP)に選ばれて、ベーブ・ルース以来とされる二刀流での活躍で注目を浴びた大谷選手。
今シーズンも引き続き好調なプレーが続いていますが、その活躍ぶりは、現地メディアをして「多くの専門家たちが、大谷選手のことを『a one-season wonder』(ひとシーズン限りの一発屋)だと評していたが、間違っていた。今シーズンの大谷選手はもっとすごい」と絶賛しているほどです。
そんななか、大谷選手がまたひとつ、新しい伝説を作ったというニュースが飛び込んできました。大手検索サービスのGoogleが、大谷選手が「歴史上最も検索された投手」だと発表したのです。
Shohei Ohtani is the most searched baseball pitcher in Google history
(大谷翔平選手は、グーグル史上もっとも検索された野球の投手となった:フォーブス)
Googleトレンドの公式Twitterによると、歴史上すばらしい投手は何人もいたが、「none is more searched than Shohei Ohtani」(大谷翔平選手よりもGoogleで検索された投手はいない)とのこと。
べーブ・ルースや通算勝利数トップのサイ・ヤング、通算奪三振数トップのノーラン・ライアンなど、歴史を作った名選手たちや、現役で活躍するスター選手たちを差し置いて、世界中でもっとも多く検索されたという事実に、まず驚きます。多くの人が、大谷選手のことを「もっと知りたい!」と思ったという証左でしょう。
それでは、「今週のニュースな英語」は、「phenom」(天才)を使った表現を取り上げます。主に米国で使われるカジュアルな表現ですが、オフィスでのスポーツ談議に使えそうです。
Tennis phenom Naomi Osaka to launch sports agency
(テニスの天才、大坂なおみ選手がスポーツエージェントを立ち上げる)
Japanese phenom Roki Sasaki throws perfect game with 19 Strikeouts
(日本の天才・佐々木 朗希投手が19奪三振で完全試合を達成した)
She is golf phenom
(彼女はゴルフの天才だ)
サッカーやテニスといった国際的人気スポーツがあるなか、国籍や年代を超えて世界中の人々に「もっと知りたい」と思わせた大谷選手。人々の関心を引き付けるという点で、すでに「野球の神様」を超えているかもしれません。
(井津川倫子)