落ちるタイプの勉強法にハマっていないか?
スマホの活用も勧めている。読もうと思っていたページや、解こうと思っていた問題を写真で撮っておいたり、覚えたい部分をまとめたものをスクリーンショットしておいたりするのもいいそうだ。
また、テキストを音読し、録音したものを耳で聞くのも効果的だ。読むのが面倒なら、教材をPDF化し、スマホの音声機能を使うと読み上げてもらえる。空き時間や移動時間にする勉強のメインになるという。
本書は資格試験の勉強法の本だが、通して読むと、試験以外の仕事にも通用することが書いてあることに気がついた。仕事でやるべきことがたくさんあるときも、何をやらないかを決めておけば、効率よく短い時間で対応できるようになるはずだ。
「生きる力をつけるための手軽な訓練、それが試験勉強でもあるのです」
並木さんは、「資格試験に合格するためにもっとも必要な力は、仕事ができる人になるために要求される能力、人生をムダづかいしないための能力そのものだからです」と書いている。
自分が落ちるタイプの勉強法にハマっていないか、本書で点検してみるのもいいかもしれない。
(渡辺淳悦)
「はぶく勉強法」
並木秀陸著
秀和システム
1650円(税込)