「しっかりと計画を立てて企業を目指そう」
一方、すでに就職先の企業を決めた進路確定率も約4割の38.6%と、就職活動が終盤戦に入ったことがうかがえる=図表4参照。こちらも、昨年の同時点(33.3%)より4.7ポイント高い。内定確定先企業の業種をみると、やはり情報・通信業が24.6%と、ダントツに高い=図表5参照。次いで、機械器具製造業(10.7%)、サービス業(9.8%)、製造業(機械器具以外、8.6%)と続く。
また、今年1月~4月の各就職活動の実施率では、「就職に関する情報を収集した」(86.9%)、「エントリーシートなどの書類を提出した」(81.9%)、「適性検査や筆記試験を受けた」(79.9%)、「Web上での面接を受けた」(73.9%)などが上位に並んだ。
しかし、具体的な活動内容を見ると、「合同説明会・セミナーに参加した」は2月が最も高い。ほかに、「個別の説明会・セミナーに参加した」「エントリーシートなどの書類を提出した」などは3月中が最も高い傾向にあり、就職活動の準備段階は3月に集中している様子がわかる。
一方、「最終面接」を含む「面接選考」は4~5月にピークを迎える見込みで、5月中にさらに内定取得、就職先確定が進みそうだ。
就職みらい研究所所長の栗田貴祥氏はこうコメントしている。
「面接選考(最終面接含む)と最終面接については、(5月に前年より)10ポイント以上増加する見込みとなっています。(中略)今後学生の皆さんは、面接など予定が立て込む方も多いと思います。しっかりと計画を立てて、自分の希望する企業の選考に向けて、引き続き取り組んでいきましょう」
調査は、2022年5月1日~9日、2023年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、リクルートが運営する就活支援サイト「リクナビ」のモニターに登録した学生7636人(大学生6261人・大学院生1375人)にアンケートした。
(福田和郎)