きょうは50代のTさんがいらっしゃっています。
「今、製造業で働いています。どんどん時代が移り変わっているので、製品も今の世の中にあわせていかないといけない、と日々奮闘中です。情報社会と言われていますが、情報がありすぎて、逆に困るくらいです。みんなどうやって情報収集しているんでしょうか」
知識量はすぐに追いつかれてしまう
わからないことがあれば、誰でもインターネットで情報を調べる時代になりました。スマホがあれば、いつでもどこでも簡単ですよね。なんと、現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の一年分、平安時代の一生分なんだそうです。
ミドル世代のみなさんが若い頃に読書などによって得た情報や知識は、あっという間に、今の若い世代に追いつかれてしまいそうですね。Tさんのような50代は情報量、知識量だけでは、なかなか今の時代を過ごしていくのが難しくなってしまったと言えるのかもしれません。
現代人は忙しい...すきま時間を有効に使おう!
テレビ、Facebook、Instagram、TikTokなど、世代によって使っているツールが違っていると思います。私くらいの年齢ですと、連絡交換をするとき「Facebookやっています?」とFacebookでやり取りすることが多かったのですが、20代はやっている人自体少ないようですね。
これまで10代、20代のような若者向けのツールだと思って気にしていませんでしたが、先日、ようやくTikTokのアプリを入れてみました(笑)。「短い尺度で見るのが楽」という印象を受けましたね。
情報があふれているこの時代、みんな忙しすぎるため、いかに簡単に情報を仕入れるか、ちょっとした癒しの時間にもなる、いいツールだなと思いました。一見、「自分には関係ないだろう」というところから得られる情報もあると思います。
Tさんの会社の商品のターゲットとなる年齢が幅広いならば、そういった若者向けのツールを使ってみるのもいいと思います。
TikTokの企業アカウントも増えていて、「花王」が140%の広告認知度を上げたという記事もありました。忙しい現代人はすきま時間を有効活動する、すきま時間に向けた仕掛けは有効的だなと感じます。
私もそうですが、自分より若い世代のことに対して、「敬遠」してしまうことが多々あります。しかし、発見できることも多いので、TさんもぜひTikTokをのぞいてみてはいかがでしょうか。
「?の商品を使ってみた」「?を購入したらここがよかった」など商品が紹介されているものも多いです。20代にうけている商品の魅力も発見できるかもしれませんよ。
違う世代から直接情報を得てみよう!
いくら情報を調べたとしても、なかなか違う世代のことを体感まではできないと思います。やはり、リアルな情報を得ることも大事です。
そこで違う世代から直接情報を得てみてはいかがでしょう。Z世代の考え方、価値観に触れてみることでTさんのモノの見方も変わっていくのではないでしょうか。
少し前に、2021年のZ世代が選ぶ食べ物ラインキングに入っていた「台湾カステラ」を食べました。ただ美味しいと食べるのではなく「なんで人気なんだろう」と考えてみるといいと思います。
というわけで、ここまでの話から「若い世代のふれている情報にヒントがある」とTさんは感じたのではないでしょうか......。「はい、そうですね」(Tさん)
もちろん、50代にはこれまでの経験があります。言い方が古いかもしれませんが、修羅場を切り抜けた経験もあると思います。そこでぜひ新しい情報に対して、これまでの経験に根づいた自分なりの発想や考え方でとらえてみるのです。Z世代と比べて経験量が多いので、その経験量をいかして「考えること」をプラスしてはいかがでしょうか。
(ひろ子ママ)