東京外国為替市場 米国の経済指標に要注意
ドル・円予想レンジ:1ドル=127円00銭~132円00銭
2022年5月13日(金)終値 129円19銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、堅調な動きか。
前週のドル円相場は、ドルが反落した。米国の金利先高観を背景に一時は1ドル=131円台半ばまでドル高・円安が進む局面もあったが、米国の金融引き締めの強化が米経済の減速につながるとの見方が強まった。また、米国の経済指標が市場予想を下回る結果もあって、ドル売りが優勢となり、ドルは一時1ドル=128円台後半まで下落した。
今週のドル円相場は、ドルは堅調な動きとなりそうだ。米国の金融引き締めの行方に対する観測からドル・円相場が振られる展開となっているが、米国の金融政策の正常化と日本の低金利政策の継続という基本的な構造に変化はなく、ドル買い・円売りが継続するだろう。ただ、市場は米国の金融引き締めの行方に神経質になっていることから、米国の経済指標の結果には注意が必要だ。
経済指標は、国内では16日に4月の企業物価指数と工作機械受注、18日に1~3月期GDP(国内総生産)速報値、19日に4月の貿易収支と3月の機械受注、20日に4月の全国消費者物価指数などの発表が予定されている。
海外では、16日に中国の4月の鉱工業生産と小売売上高、17日に米国の4月の小売売上高、18日に米国の4月の住宅着工件数、19日に米国の4月の中古住宅販売などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)