「自分自身に満足している」若者は4割強
内閣府がおこなった若者の意識に関する調査(13歳~29歳の男女が対象。日本の回答数は1134)では、「自分自身に満足している」と答えた人は4割強で、調査対象となった7か国中で最低だったことが明らかになっています。一方、ドイツは、アメリカ、フランスとともに8割を超える高い数字です。
同じ調査では、「自分には長所がある」という質問に対しても、日本人の回答はやはり調査国中で「最低」だったのに対して、ドイツ人は9割以上で「トップ」という結果でした。どうすれば日本人も「自分自身に満足している」と思えるようになるのでしょうか。もっと自分に自信が持てるようにするには、どうしたらいいのでしょうか。
本書がユニークなのは、ドイツ人の特性を「自己肯定感の高さ」という観点から分析しているところです。ドイツ流の生き方から、日本人の生き方を検証してみる。そのようなきっかけになる一冊になるでしょう。
(尾藤克之)