ライバルたちは「オオタニは『普通』じゃない!」の大合唱!
大谷選手の活躍を日米のファンが熱く見守るなか、じつは大谷選手の異次元の強さをアピールしているのは、監督やベテラン選手といった「プロ」の人たち。「称賛」を通り超えて「驚嘆」の声が広がっています。
Rivals have nothing but praise for Ohtani
(ライバルたちも大谷選手を称賛するしかない:大リーグ専門メディア)
nothing but:~するしかない
たとえば、エンゼルスのジョー・マドン監督は、大谷選手が「unusual」(普通じゃない)ことを次のように訴えています。
I just hope that people understand how unusual it is what you're seeing, and please never take it for granted.
(今、あなたたちが目撃していることがどれだけ「異常」なことかをわかってほしい。決して、当たり前だと思わないでくれ)
unusual:異常、普通じゃない
take~for granted:~を当たり前だと思う
かつては大谷選手に辛口だったとされるレッド・ソックスのベテラン左腕リッチ・ヒル選手は、「大谷選手は大リーグで最高の選手」だと評価を一転。大谷選手の活躍を「it's something we haven't seen in 100 years and we may never see it again for another 100 years」(我々が過去100年間で見たことのないことで、今後100年間見ることもないだろう)と表現しています。
監督とベテラン選手の二人のコメントからは、プロの目から見た大谷選手の「異次元さ」と、「いかにスペシャルなことかをわかってほしい」と訴える強いメッセージが伝わってきます。私たちには計り知れないポテンシャルが、プロ魂を掻き立てているようです。
それでは、「今週のニュースな英語」は、「take ~ for granted」(~を当たり前だと思う)を取り上げます。試験に出る熟語として暗記した方も多いと思いますが、これを機にリアルな使い方も覚えておきましょう。
Don't take peace for granted
(平和を当たり前のことだと思ってはいけない)
He takes good health for granted
(彼は健康を当たり前だと思っている)
Don't take good performance for granted
(好調な業績を当たり前だと思わないように)
記録もさることながら、百戦錬磨の強者たちが口をそろえて「unusual」(異常だ)と感嘆する大谷選手。100年に一人どころか、200年に一人の逸材をリアルタイムで目撃できる幸運をかみしめながら、今後のプレーに注目したいと思います。
(井津川倫子)