誰かのためではなく、自分のために!
実際にUターン転職して成功した人の例を紹介しており、参考になりそうだ。
東京のゲーム開発会社でプログラマーとして働いていた男性は、妻の実家がある長野市の製本・印刷会社に転職し、システムエンジニアに。
東京のIT企業で立ち上げから働いていた男性は、新潟のアウトドア用品の製造販売を手掛ける会社に自らアプローチ、eコマースのマネージャーとして入社。この人は、ネット通販の改善を行い、翌年には営業本部長に昇格した。
東京で企業広報やマーケティング担当として働いていた女性は、40歳を越え、Uターン転職を決意。郷里の富山にある老舗の製薬会社で働いている。
入社と同時にデジタルマーケティング部に配属され、マネージャーとして化粧品のネット通販事業に取り組んだ。現在はヘルスケアマーケティング事業部のグループマネージャーとして働いている。
「富山で女性が活躍できる会社と出会えたのは嬉しい誤算。東京で得た経験やスキルを還元できる場所が地方には意外とたくさんありますし、新しいことにもチャレンジできます」
そう彼女は語っていた。
江口さんは
「Uターン転職は必ずしなければならないものではありません。ずっと都会で生きていく道もあります。そこをあえてUターン転職するのは、それが自分にとって不可欠であり、また家族を幸せにするのに必要だからです」
と書いている。
誰かのためではなく、自分のために帰るという主体的な思いがあるとき、Uターン転職は成功に向かって動き出す、と。
(渡辺淳悦)
「30代から地元で暮らす 幸せのUターン就職」
江口勝彦著
幻冬舎
990円(税込)