新入社員が入社して、1か月近くが経った。連休があけて、いわゆる「五月病」にはなっていないだろうか。
そんななか、RevComm(レブコム/東京都渋谷区)がおこなった営業職に着目した調査は興味深い。2022年5月10日に発表した同調査では、新卒時代、営業職として働いていた社会人2年目以上の営業職302人を対象に、新卒営業時代の「壁」について聞いている。当時、どんな気持ちだったか。そして、先輩たちから新人たちへのアドバイスとは――。
仕事やりたくないと感じた理由...最多は「上司・先輩に怒られた」
まずは、ストレートに、「新卒時代に営業職として働く中で、『やりたくない/休みたいと感じたことはあるか」を聞いたところ、「何度もある」(55.5%)、「ややある」(27.2%)、「あまりない」(10.3%)、「全くない」(5.0%)と続いている=図表1参照。
「何度もある」「ややある」とした回答者には、その理由を聞くと(250人、複数回答)、多い順に、「上司・先輩に怒られた」(43.2%)、「顧客に直接怒られた」(36.8%)、「自分がミスをした」(33.6%)、「目標数値(ノルマ)に達することができなかった」(32.0%)、「仕事が終わらない」(32.0%)、「業務にやりがいを感じられなかった(32.0%)」などが続いた=図表2参照。
同じく「何度もある」「ややある」とした回答者には、「仕事を『やりたくない/休みたい』と感じた際、どのような気持ちになったか」も聞いた。
その結果、「オフィスに行きたくなくなった」(51.6%)、「仕事のモチベーションが下がった」(47.2%)、「顧客に電話をかけるのが億劫になった」(45.6%)、「顧客とのアポイントに行きたくなくなった」(33.6%)、「転職したくなった」(32.8%)などが上位に挙げられた=図表3参照。この気持ちは、営業職に限らず、共感するビジネスパーソンは少なくないことだろう。
ちなみに、そう感じた時期は、「5月」(42.0%)、「6月」(36.0%)、「7月」(29.2%)という回答が目立つ=図表4参照。