2023年就活生の内定率6割! 理系は7割超、急ピッチで決まる情報・教育・福祉系企業...早くも「囲い込み」本格化

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就職活動を終える学生が増えてきた...絞り込み段階へ

面接試験を受ける就活生たち(写真はイメージ)
面接試験を受ける就活生たち(写真はイメージ)

   就職活動がもはや終盤戦に入ってきた「証拠」として、「就職活動率」の変化が注目される。

   「現在、(インターシップなどの)就職活動をしているか」を聞くと、まだ行っている学生は73.6%と、4月(89.2%)をピークに減少傾向にある。文系・理系を比較すると、とくに理系(58.0%)は、文系(84.2%)よりも大幅に活動を縮小しており、就職活動を終える学生が増えてきた。絞り込み段階に入りつつあることがわかる=図表3参照

(図表3)就職活動率の状況(学情の作成)
(図表3)就職活動率の状況(学情の作成)

   一方、企業側も「囲い込み」段階に入ったようだ。「内定先企業から懇親会などフォローがあったか」を聞くと(複数回答)、「懇親会(対面)」(17.9%)、「懇親会(オンライン)」(37.2%)、「先輩社員との面談(オンライン)」(23.2%)、「人事担当者との面談(オンライン)」(25.7%)と、オンラインの活用を中心に内定者に活発に接触してきている。

   なかにはいよいよフィニッシュ段階に近づいたのか、「誓約書の提出を求められた」(17.2%)、「内定者専用のSNSを案内された」(10.4%)、「就職活動の終了を依頼された」(8.4%)という学生も増えてきた。なお、最後の項目は、就活学生を悩ませる「オワハラ」(就職活動を終わらせることを強要するハラスメント)として、最近、社会問題になっている行為だ。企業側にコンプライアンス遵守を求めたい。

   調査は2022年4月26日~4月30日、23年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生543人を対象にインターネットでアンケートした。文理男女別の回答格差をなくすためにウエイトバック(母集団の構成比に合わせて集計する方法)を行った。

(福田和郎)

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