きょうは50代のRさんがいらっしゃっています。
「サラリーマン人生30年を迎えました。これからの時代、『個人で稼ぐ力をつけた方がいい』と聞きますが、私自身は独立志向がなく、このままどこかの組織に属しながら仕事を続けていきたいと思っています。サラリーマンにも『個人で稼ぐ力』は必要なのでしょうか。」
世の中の変化に適合する力が必要
「個人で稼ぐ力」って独立や起業する際に必要なイメージがあるかもしれませんが、独立思考がなくても、誰でも必要なことだと思います。世の中のビジネス環境はすさまじく変化していて、仕事もどんどん移り変わってきています。
たとえば、ひと昔にあった「ワープロ」はパソコンに変わり、ワープロを操作して文章を印字する「タイピスト」という職業自体なくなってしまいました。タイピストのように、いつの間にか消えてしまった職業は、まわりを見渡すとたくさんあると思います。逆に、「YouTuber」や金融資産系など、昔はなかった仕事が生まれてきていますよね。
もしかしたら、Rさんの仕事も未来にはなくなってしまう職業かもしれません。組織に属していたら安泰ではなく、今の時代に自分が持っている能力はマッチしているかを常に考えておかないといけないと思います。雇用延長、再就職をするにしても「今のスキルは組織にどう役に立つのか」「何かに変られてしまう仕事ではないか」と一度考えてみてはいかがでしょうか。