「光回線にしないと家の電話は使えなくなります」
【事例1】今後固定電話が使えなくなると言われて、光回線の契約をしたがやめたい
突然実家に訪問してきた事業者から「今後固定電話が使えなくなる。光回線にしたほうがいい」と言われ、父が光回線の契約を了承したようだ。父は契約内容を理解しておらず、アナログ回線のままを希望している。光回線を解約したい。(2021年11月・被害者70歳代男性)
【事例2】2024年にアナログ回線がなくなると言われ、光回線を勧誘された
事業者から電話があり、「光回線にすると電話の基本料が安くなる。2024年にアナログ回線がなくなるため、光回線に変更するには工事料が発生するが、今だと工事料は無料だ」と言われ、曖昧な返事をした。すると後日、工事日を決める電話がきたため「契約した覚えがない」と断ったが、今日になって契約書が届いた。契約した覚えはなく、もし契約したことになっているなら解約したい。(2021年4月・60歳代男性)
国民生活センターは、こうアドバイスしている。
「固定電話のIP網移行に伴う局内設備切り替えでは、利用者側での手続きや自宅での工事は不要です。また、利用中の電話機や電話番号はそのまま利用できます。固定電話やアナログ回線が使えなくなるなどといった、固定電話のIP網移行等に便乗した光回線などの販売勧誘には十分に注意しましょう。もし不要な契約であれば、きっぱり断りましょう」
(福田和郎)