みなさん、こんにちは。馬医金満です。
著名な投資家の一人であるウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイが2022年4月30日に、3年ぶりに対面形式の年次株主総会を開きました。
バークシャーは、積極投資に転じています。2022年度に5兆円の株式の買い増しを予定しており、今年の投資戦略に注目が集まっていました。株主総会では、「かなりのインフレ傾向が見られる」と発言。米国でのインフレ進行を認めているようです。
バフェット氏は今年92歳になります。もちろん、インフレの怖さを経験しています。個人的には、今年の投資戦略の背景には、こうした「インフレへの備え」があるのではないかと考えています。
直近2年間の株主相場は「狂気的」!
5月1日付の日本経済新聞によると、バークシャーの2021年1~3月期で19億ドルの売り越しだった株式投資は、22年1~3月期に400億ドルの買い越しとなりました。1400億ドルを超えていた現金等は、この四半期に400億ドル超も減っています。
3月に米保険会社のアレゲニーの買収を発表。株式取得額は116億ドル(約1兆3800億円)にのぼる見通しです。多くの投資家が、ウクライナ危機や中国の景気後退懸念で尻込みするなか、有事に果敢に動く往年の、強気のウォーレン・バフェット氏の投資スタイルです。
バフェット氏は株主総会でのコメントの中で、「インフレは債券投資家をだまして財産を巻き上げる。現金をマットレスの下に置いている人の財産も奪われる。ほとんどすべての人がだましとられる」「お金を大量に刷ればお金の価値は下がる」と発言しており、インフレの対策のために多くの資産を、株式に替えて保有したと考えています。
また、バフェット氏の盟友でバークシャーの副会長であるチャーリー・マンガー氏(95)は「米国債を保有するよりも好ましいと思う資産がいくつかみつかった」と発言しており、米国株式を後押ししています。
さらに、バフェット氏は直近2年間の株式相場が「狂気的だ」と述べており、今後は冷静な相場に戻るだろうと予測しています。
いわゆる業績相場に変動するのであれば、本質的な企業価値を下回る価格で購入する「安全余裕率」という考え方で投資ルールを考えていくのがよいのではないかと思います。
その一例が、バフェット氏が以前購入した伊藤忠商事や三菱商事などの商社株であり、バフェット氏が今後どのような銘柄に投資するのか、とても楽しみです。
では、また!
(馬医金満)