「登録型」の国内人材紹介事業が売り上げの98%占める
JACリクルートメントの事業セグメントは「国内人材紹介事業」と「国内求人広告事業」「海外事業」の3つで構成されています。
人材紹介サービスには、候補者が人材紹介会社のDBに情報を登録して求人企業とマッチングする「登録型」と、人材紹介エージェントがクライアント企業に適した候補者をヘッドハンティングして紹介する「エグゼクティブサーチ型」の2種類があります。
JACリクルートメントの主要事業は前者の「登録型」で、若手幹部候補から中間管理職、スペシャリストをコアターゲットとしています。求人検索サイトとの違いは、求人情報が非公開求人中心であることや、企業の採用担当者とのあいだをコンサルタントがつなぐことなどです。
2021年12月期のセグメント別売上高は「国内人材紹介事業」が222億73百万円で、全体の97.5%とほぼすべてを占めています。ウェブ面談の徹底やコンサルタントの採用体制の強化、求職者募集の広告投資などが功を奏し、前期比の伸び率は14.8%増となりました。
このほか、求人広告サイト『キャリアクロス』を運営する「国内求人広告事業」は2億46百万円(全体の1.0%)、シンガポール、英国、ドイツ、韓国が好調の「海外事業」は23億32百万円(同9.4%)でした。
セグメント別損益では、国内人材紹介事業のみが黒字(58億59百万円)で、国内求人広告事業(△73百万円)と海外事業(△9百万円)は赤字となっています。