おいしい話にはやっぱり要注意
じつは、筆者である私のところにも、不動産投資に関する話をもちかけられることがあります。ウサン臭い誘いには、いくつかの特徴があります。経験上、ポイントは3つにわけることができます。
1.節税対策(相続税)などに有利であること。
現金を残してもそれに課税されてしまうが、アパート経営などは有効であるというもの。
2.安定的収入が見込めること。
アパート経営は毎月安定した家賃収入が見込めること。景気変動にも強いというもの。
3.空いている時間にできる不労収入である。
時間に拘束されないため始めやすい。家賃収入からローンを返済するのでリスクがない。
さらに、将来的に建物を売却したり、新たに建て直したりする等、さまざまな選択肢があるなどのメリットを提示します。提案書だけを見れば、全くノーリスクに見えてしまうのが特徴といえるでしょうか。
ところが、部屋に空きが出たら即赤字になるシミュレーション、退去後のメンテナンス費用を考えていないなど、いい加減なものが少なくないのです。考えてみてください。永続的に入居率が100%ということは、ちょっと考えられない話です。