不正融資「かぼちゃの馬車事件」の全貌とは? 被害者である著者が克明に描く【尾藤克之のオススメ】

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おいしい話にはやっぱり要注意

   じつは、筆者である私のところにも、不動産投資に関する話をもちかけられることがあります。ウサン臭い誘いには、いくつかの特徴があります。経験上、ポイントは3つにわけることができます。

1.節税対策(相続税)などに有利であること。
現金を残してもそれに課税されてしまうが、アパート経営などは有効であるというもの。

2.安定的収入が見込めること。
アパート経営は毎月安定した家賃収入が見込めること。景気変動にも強いというもの。

3.空いている時間にできる不労収入である。
時間に拘束されないため始めやすい。家賃収入からローンを返済するのでリスクがない。

   さらに、将来的に建物を売却したり、新たに建て直したりする等、さまざまな選択肢があるなどのメリットを提示します。提案書だけを見れば、全くノーリスクに見えてしまうのが特徴といえるでしょうか。

   ところが、部屋に空きが出たら即赤字になるシミュレーション、退去後のメンテナンス費用を考えていないなど、いい加減なものが少なくないのです。考えてみてください。永続的に入居率が100%ということは、ちょっと考えられない話です。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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