平均年収は2年間で135万円も減少
エイチ・アイ・エスの2021年10月期末の従業員数は単体4078人、連結1万618人です。コロナ前の2019年10月期末の従業員数(単体5638人、連結1万5202人)と比べると大きく減少しています。
連結での減少は、海外子会社における人員整理、単体での減少は産業雇用安定助成金の活用によるグループ外出向によるものです。
報道によると、出向先のひとつは家電量販店「PC DEPOT」を運営するピーシーデポコーポレーションで、出向したエイチ・アイ・エス社員はここで店舗やコールセンターでの顧客対応業務を担当するとのことです。
エイチ・アイ・エスの平均年間給与(単体)は、コロナ前の2019年10月期には500万円台でしたが、2021年10月期は367万円にまで減少しています。
平均年齢、平均勤続年数ともに1年間で約3年進んでおり、グループ外出向が若手社員中心に行われたことが推測されます。
平均年齢が上昇し、平均年間給与が下がっているということは、本体に残り給与が大幅に下がった社員が少なからずいるということでしょう。
なお、エイチ・アイ・エスの採用サイトには、2023年度の新卒採用を見送りとする告知が掲載されています。