20年ぶりの円安1ドル=130円 4日の米FMOCに警戒感、まだ金利差ひらく?(5月2日~6日)【株と為替 今週のねらい目】

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   円安は、とうとう1米ドル=130円台に突入した。日本銀行の黒田東彦総裁が金融政策決定会合後の会見で、強力な金融緩和を維持する姿勢を示したことで日米金利差の拡大が続くと強く意識されたためとされる。

   今週はゴールデンウイーク。取引は2022年5月2日と6日だけだが、米国では4日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融政策を発表する。利上げ幅の拡大などの観測が浮上しており、警戒感が広がっている。

   どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

  • 円安、まだまだ進む?(写真はイメージ)
    円安、まだまだ進む?(写真はイメージ)
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東京株式市場 気になる米株式市場の動向

日経平均株価予想レンジ:2万6000円~2万7000円

2022年4月28日(木) 終値 2万6847円90銭

   今週の東京株式市場の日経平均株価は、様子見気分の強い展開か。

   前週の東京株式市場の日経平均株価は、週初から2万7000円を割り込み大きな下げとなったが、週末4月28日には大幅反発したものの、2万7000円を回復することはできなかった。

   日本銀行が28日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策を継続し、加えて10年物の長期国債利回り0.25%では無制限に国債の買い入れを行う指値オペレーションの強化を決めたことで、1ドル=130円を超える円安進行となったことが買い材料となった。

   今週の日経平均株価は、様子見気分の強いなか、上値の重い動きとなりそうだ。ゴールデンウイーク(GW)に突入し、取引は2日と6日だけとなる。GW前のポジション調整もあり、加えてGW中の4日にFOMC(米連邦公開市場委員会)による米国の金融政策が発表される。0.5%からの利上げ幅の拡大などの観測が浮上しており、米国株市場が大きく動く可能性もあり、警戒が必要だ。

東京外国為替市場 米ドルは堅調!?

ドル・円予想レンジ:1ドル=129円00銭~134円00銭

2022年4月29日(金)終値 129円83銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの堅調の動きか。

   前週のドル円相場は、ドルが上昇し東京市場では1ドル=130円、米ニューヨーク市場では1ドル=131円を突破。急激な円安が進行した。4月28日に日本銀行が28日の金融政策決定会合で大規模金融緩和策を継続し、加えて10年物長期国債利回り0.25%では無制限に国債の買い入れを行う指値オペレーションの強化を決めたことで、日米の金利差の拡大が材料となった。

   今週のドル円相場は、引き続きドルの堅調地合いが続きそうだ。日本がゴールデンウイーク(GW)中の4日にFOMC(米連邦公開市場委員会)による米国の金融政策が発表される。利上げ幅が0.5%なら材料出尽くしで、ドル売り優勢となる可能性もあるが、利上げ幅の拡大など金融引き締め強化が打ち出されるようであれば、ドルは一気に1ドル=134円付近まで上昇する可能性もある。

   経済指標は、国内では2日に4月の消費動向調査などの発表が予定されている。

   海外では、2日に米国の4月のISM製造業景況指数、3日にFOMC(4日まで)、4日に米国の4月のADP雇用統計と3月の貿易収支、4月のISM非製造業PMI 、6日に米国の4月の雇用統計などの発表が予定されている。

(鷲尾香一)

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