日本電産→「ニデック」に社名変更、永守重信氏がCEO復帰...短期的に指揮、業績改善目指す カリスマの「後継者」問題も振出しに

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創業者の復帰は少なくないが、世代交代は最大の経営課題

   日本電産のように、一度は社長職を後進に譲りながら復帰した創業者はファーストリテイリングの柳井正氏、ソフトバンクグループの孫正義氏、エイチ・アイ・エスの澤田秀雄氏、ワタミの渡邉美樹氏など、少なくない。キヤノン創業家出身の御手洗冨士夫氏も、20年に3度目となる社長にカンバックしている(会長兼務)。

   とくに、新型コロナウイルス禍からの立ち直り途上にウクライナへのロシアの侵略が始まり、世界経済が視界不良に陥った今、創業者の再登板で組織を引き締めようという狙いは理解できる。

   ただ、元気とはいえ、永守氏も77歳で、世代交代をどう進めるのかは最大の経営課題。カリスマの後継者選びの難しさが並大抵ではないことをあらためて示したが、残された時間はそう長くないかもしれない。(ジャーナリスト 済田経夫)

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