日本電産→「ニデック」に社名変更、永守重信氏がCEO復帰...短期的に指揮、業績改善目指す カリスマの「後継者」問題も振出しに

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今後の後継レース、早くも取り沙汰

   日本電産は、2013年にカルソニックカンセイ(現マニエッティ・マレリ)社長などを経験した呉文精を副社長としてスカウトするも15年に退社。14年に副会長兼最高技術責任者(CTO)になったシャープ元社長の片山幹雄氏もその後退いた。

   15年には日産自動車タイ現地法人社長だった吉本浩之を副社長として招き、18年6月に創業以来初となる社長職をバトンタッチされたが、20年4月に退任。そして吉本に代わって社長に就き、初めてCEOを引き継いだ関氏も1年足らずでCEOを返上するかたちになった。

   今後の後継レースは、永守氏にスカウトされた数人の名が、早くも取り沙汰されている。21日のCEO復帰会見でも永守氏は「いつまでも私がやっている会社ではない。私がいなくてもしっかり問題を処理してくれる体制づくりが大切だ」と述べている。

   具体的候補と目されるのは、最高管理統括責任者(CFMO)に就く吉田真也常務執行役員(元三菱商事代表取締役)、最高財務責任者(CFO)に就く佐村彰宣氏(三菱重工業出身)のほか、岸田光哉氏常務執行役員(ソニーモバイルコミュニケーションズ元社長)、車載事業本部の副本部長を務める大村隆司氏(ルネサスエレクトロニクス出身)、そして社長兼COOとなる関氏もいる。

   関氏については、永守氏が「1年でCEOを渡したのはちょっと早すぎた。あと3年ぐらい経てばもう1回、CEOをやってもらえるんじゃないか」と、CEO復帰に含みを残す発言をしており、今でも後継者の最有力候補と見る向きが多いが、それも、車載事業をどれだけ伸ばせるか、実績次第ということだろう。

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