FC店の割合が3分の1強を占める
キャンドゥは「日用雑貨及び加工食品の小売店舗チェーン展開を主たる目的とした単一事業」の単一セグメントですが、「日用雑貨」「加工食品」「その他(FC店への消耗品売上高等)」の3つの商品区分があります。
2021年11月期の販売実績は、日用雑貨が618億9800万円で全体の84.6%を占めており、加工食品が110億5500万円で15.1%、その他が1億7600万円で0.2%です。 店舗数は全社で1180店舗。直営店の地域別出店状況は、関東が341店舗(全体の34.6%)、近畿が138店舗(同11.7%)、中部が85店舗(同7.2%)、FC店が409店舗(同34.7%)です。
ちなみに、競合のセリアの2021年3月期末の店舗数は、直営店1742店舗、FC店45店舗の計1787店舗。売上高はキャンドゥの2.7倍ですが、店舗数は1.5倍にとどまっています。
なお、セリアはFC店舗数の割合が低く、全体の2.6%。直営店中心で運営しており、これが収益性の高さを支えています。また、セリアは直営店に占める割合が関東甲信越地方(549店舗、31.5%)に次いで東海北陸地方(368店舗、21.1%)が高く、緊急事態宣言の発令による外出自粛などの影響がキャンドゥより小さくて済んだのかもしれません。
コロナ禍の収束により、100円ショップ業界は好調だった衛生関連用品や巣ごもり商品の売り上げが伸び悩む恐れがあります。