外国人留学生受け入れトップ3は東大、早稲田大、日本経済大
外国人留学生全体の出身地域を見ていく。すると、アジアが23万550人で全体の95.1%を占め、圧倒的に多い。次いで、欧州の5622人、アフリカの2005人となっている。国別では、中国が11万4255人で全体の47.1%、ベトナムが4万9468人で同22.3%と多く、この2国で全体の67.5%を占めている。
男女別では、男性が13万6111人、女性が10万6332人で、男性が56.1%、女性が43.9%と大きな差はない。
専攻分野では、社会科学が7万6301人、人文科学が7万2954人で、両者で全体の61.1%を占めている。次いで、工学の4万1009人となっている。
日本語教育機関への留学生でも、同様の傾向にある。出身地域ではアジアが3万8517人と全体の94.9%を占めている。国別では、中国が2万192人、ベトナムが1万877人と、この2国で全体の76.6%を占める。
外国人留学生の受け入れの多い上位30大学では、東京大学の4084人がもっと多い。国立大学と私立大学別では、国立大学が11校に対して、私立大学が19校と私立大学が多くなっている=表2。
ただ、一部の私立大学では学生数の不足を外国人留学生によって補充しており、「幽霊大学生」の存在が指摘されるなどの問題も発生している。
新型コロナの影響が主な要因として2年にわたって減少が続く外国人留学生数だが、その本当の原因が、外国人留学生にとって日本の魅力が低下していることではないのを願うばかりだ。