「社内にイヤな人が1人もいない」!!
一方、コンサルティング以外の企業でも、納得感のある組織カルチャー、若手のうちから裁量があり活躍を応援してくれる風土、何より一緒に働く社員たちの人柄のよさ...などをあげるコメントが多かった。「キャリアアップ」に役立つだけでなく、若手が主体的に活躍できる「心理的安全性」の高い企業が、トップ30にランクインしていることがうかがえる。具体的なクチコミからみていくと――。
ユーザベース「ウソ偽りなくフラットで、オープンなカルチャーです。人間性のフィットを重視してとても慎重に採用を行っているので、ほんとに良い人しかいないです。また、全員に『正しいことを正しくやろう』という意識が浸透しているので、物事の進め方も非常に合理的です。もちろん改善点は多々ありますが、どんなに小さなことでもどんどん変えていくことが出来ます」(SPEEDA、男性)
コスモスイニシア「1年目から億単位でのプロジェクトを担当でき、自分で意思決定をしなければいけない場面が多々ある点において裁量権があると感じられる。常に自分はどうしたいのか、ということを問われるので、主体性を持って働ける環境。自主的に取り組めばいろいろプロジェクトや案件に携われることができるので、他社よりも広い範囲でさまざまな経験ができた」(営業、男性)
グーグル「基本的には自分で問題を掲げ、行動していく人が評価される。Googleのカルチャーとして、既存のやり方に固執せず新しいアイデアを歓迎するため、好奇心旺盛な人が多く、いろいろなアイデアにオープンな雰囲気がある。また、CEOから直接メールが届いたり、グローバルヘッドとの距離が近く感じられたりするのも、Googleならではの特徴かと思う」(営業、女性)
ISSリアライズ「入社してからずっと社員の中に嫌いな人は1人もおらず、人の良さに触れる日々です。自身の力を自由に発揮でき、さまざまな方向性で人に利益をもたらさられる点から、とても働きがいのある会社です。裁量権が大きく、営業の仕方は自由、訪問企業も加工先選定も個人に任されています。よって、自分の力を発揮しやすい環境にあります。そこから出した成果が、お客様、協力加工先だけでなく社内のチームのメンバーにも利益を生み出せることに働きがいを感じます」(営業、女性)
サントリーホールディングス「社員は非常にさわやかで、朗らかな、人間性に優れた方が多い印象。いわゆる世間からのイメージとしての『サントリーっぽい人』が実際に多い。そのため、人間関係はかなり良好な部署が多いと感じる。働きがい、働きやすさとは、つまるところ一緒に働く人間を尊敬できるかかにかなり依存しているところがあると考えており、その点については満足度が高い」(営業企画、男性)
「社内にイヤな人が1人もいない」と強調する人がいたように、人間関係に紐づいた働きやすさを推す声が多いことも目立った。
調査は、Open Workに投稿された、2015年以降に新卒入社した社員による回答12万2981件を対象データとした。
(福田和郎)