マッキンゼー「3か月で担当が変わり、成長せざるを得ない」
このように、先輩としては「安定性」が前提というより、「転職を前提にキャリアを積むことができる」ことが後輩へのおススメの基準のようだ。「新入社員は3年で3割辞める」といわれて久しいが、昨今のジョブ型雇用導入や終身雇用制度の終焉を背景に、就「社」ではなく就「職」を意識したキャリア観を持つ若手が増えている。
これから先の長いキャリアに生かせる「ポータブルスキル」を早くから身に付けられる企業かどうか、というポイントが今後の企業選びに重要になるようだ。具体的に上位企業に入社した社員のクチコミをみていこう。まず、外資系のコンサルティング会社から――。
ベイン・アンド・カンパニー「質の高いコーチングをレベルの高い社員から受けられる。国内外を代表する大企業の経営層が抱える課題に、新卒1年目から取り組める。いく度となく難題を解決していく中で、どんな困難にぶち当たっても何とかできる、という自信が付いた」(コンサルタント、男性)
ベイン・アンド・カンパニー「自己成長の実感が強くある。どこに転職するにも生きるポータブルスキル(分析、仮説思考、コミュニケーション力など)を培うことができる」(コンサルタント、女性)
マッキンゼー・アンド・カンパニー「20代、特に新卒にとって、この会社ほど成長できる環境はないと思う。平均3か月でプロジェクトを変わっていくため、その度に新しい業界・業務をすることができる。慣れてきたと思ったら、次のプロジェクトに入るサイクルが続くため、常にコンフォートゾーン(快適な空間)に落ち着くことが強制的にできない環境になっており、成長ができる」(ビジネスアナリスト、男性)
ボストン・コンサルティング・グループ「一流コンサルティングファームのノウハウを身につけることができ、どこに転職しても使えるスキルが身につけられる」(コンサルタント、男性)