いま人気の「パーソナルトレーニング」に落とし穴...1対1筋トレ指導で疲労骨折、糖質制限食事で全身にあざ

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重いバーベルを持ち上げさせられ、右肩から「パキン」

パーソナルトレーナーの指導で腹筋運動をする女性(写真はイメージ)
パーソナルトレーナーの指導で腹筋運動をする女性(写真はイメージ)

【事例5】下半身を鍛えるトレーニングで肋骨を骨折

   パーソナルトレーニングジムで下半身を鍛えるトレーニングをしていた。トレーナーに足をつかまれて、強く胸のあたりまで引き上げる動作を何回も繰り返していたら、胸に強い痛みを生じた。その後も痛みが治まらないので後日、整形外科を受診したら、医師から「トレーニングが原因で肋骨が骨折している」と診断された。(2020年4月・30歳代女性)

【事例6】強引に重いバーベルを持ち上げさせられ、腱板(けんばん)損傷

   パーソナルトレーニングで長椅子に仰向けになりバーベルを上げる動作で、トレーナーが重量のあるバーベルを持ってきた。「持てない」と断ったが、「メンタルの問題だから」と言われ、強引に持たされた。胸のほうにバーベルを下ろしたときに右肩からパキンと音がして痛みが走った。トレーナーから「たいしたことない。湿布を貼れば大丈夫」と言われ帰宅した。
   右腕の痛みは続いたが、市販の湿布で様子をみた。数日後、痛みの範囲が大きくなり整形外科を受診したところ「右肩腱板損傷。リハビリが必要」と診断された。8か月たった現在もリハビリ中である。(2019年12月・40歳代女性)

   パーソナルトレーナーといえば、トレーニング方法のスキルを持ち、依頼者の運動能力を見極めて、本人に合ったメニューで指導してくれるはずだ。それなのに、なぜこんなトラブルが起こるのだろうか。

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