東京外国為替市場 米ドル、上値を試す展開続く
ドル・円予想レンジ:1ドル=127円00銭~1347円00銭
2022年4月15日(金)終値 128円56銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが上値を試す展開か。
前週のドル円相場は、日米の金利差拡大を背景にドルが上昇した。ドルは一時、1ドル=129円半ばまで上昇し、2002年4月以来のドル高となった。
今週のドル円相場は、引き続きドルが上値を試す展開となりそうだ。27~28日に日本銀行の金融政策決定会合が開催されるが、金融政策は維持される見通し。一方で、米国では5月3~4日開催のFOMC(連邦公開市場委員会)で利上げ幅の拡大が決定されるとの見方は強く、一段の日米の金利差拡大を背景にドル高基調が続きそうだ。
1ドル=130円は節目でしかなく、簡単に突破される可能性が高い。米国の金融政策関連のニュースには注意が必要だ。
経済指標は、国内では26日に3月の完全失業率と有効求人倍率、27日に日銀金融政策決定会合(28日まで)、28日に3月の鉱工業生産、日銀の黒田東彦総裁の会見などの発表が予定されている。
海外では、26日に米国の3月の耐久財受注と4月の消費者信頼感指数、3月の新築住宅販売、28日に米国1~3月期GDP(国内総生産)速報値、29日に中国財新4月製造業PMI、米国の3月の個人消費支出と個人所得などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)