「入社してすぐ妊娠って、どうなの?!」 仕事教えていた先輩女性の投稿に賛否...心狭いのはどっち?会社の体制の問題?専門家に聞いた(2)

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業務上の負担に配慮する一言を求めたかったのでは

――回答者の多くは投稿女性に対して同情的でした。「あなたは心が狭くない」「後輩女性は本当に迷惑だ」という共感の意見が目立ちます。

川上さん「投稿者さんに同情的な意見が見られるということは、同じ境遇になれば誰でも同様の感情を抱くはず、と考える人が少なくない、ということだと思います。それはつまり、入社直後に産育休を取得する人がいた場合、そのことを歓迎しない職場が多く、投稿者さんのような葛藤を抱えるケースは珍しくないということです。
しかし、入社直後に産育休を取得すると、周囲から白い目でみられてしまう土壌があることは問題だと思います。投稿者さんが大変だと同情する気持ちには賛同します。しかし、妊娠女性を迷惑な存在と見なすことには賛同できません。
産休育休後の復帰にためにも日頃から同僚に配慮を(写真はイメージ)
産休育休後の復帰にためにも日頃から同僚に配慮を(写真はイメージ)

――多く人が後輩女性に反発をしているのは、投稿者に対して「入ったばかりなのに謝罪が一言もない」や「産休だけ取って、お金ももらって辞めるつもりだった」らしいことが大きいようです。

川上さん「まず、『産休だけ取ってお金ももらって辞めるつもりだったらしい』ということについては、それが事実なのであれば反感を買ってしまうと思います。会社は、戦力になることを期待して社員を採用しています。それなのに、会社に貢献する姿勢を持たず、産休育休を取得して手当だけを得ようと企んでいるような印象を受ければ、投稿者さんをはじめ同僚たちがよく思わないのは当然の感情だと思います。
一方、『謝罪が一言もない』ことについては、言葉が不正確だと感じました。妊娠したことは喜ばしいことですし、それで産休取得するのも当然です。そこに謝罪すべき要素は見当たりません。おそらく、投稿者さんは、産休取得することで投稿者さんに業務上の負担がかかることについて、謝罪ではなく配慮する一言を求めたかったのではないでしょうか」
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