SNSの「雄」VS世界一の「大富豪」...なぜ起きた?ツイッター買収劇の裏事情

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本気で経営に乗り出すのか? 株価つり上げ狙い?

   マスク氏は自身のツイッターで株式の売却や他社の買収といった「機微情報」を頻繁につぶやいてきた。なかには、市場操作まがいの問題投稿も少なくなく、米当局からたびたび、警告を受けてきた「前歴」がある。

   今回のツイッター株取得に際しても、自身のツイートを利用して、不正に株価をつり上げた疑惑がささやかれている。マスク氏が本気でツイッターの経営に乗り出す気があるのか、懐疑的な見方は根強い。

   米国内では「買収提案はツイッター株取得時の疑惑をごまかし、株価をつりあげるいつものパフォーマンスに過ぎない」という冷ややかな声も少なくない。

   一方で、ターゲットにされたツイッター側も大きな顔はできない。ツイッターの1日当たりの利用者数は2億人超を誇るが、ライバルのフェイスブックは平均で1日20億人近い利用があり、大差をつけられている。

   経営面でも2013年の上場以来、ほとんど黒字を出せない低空飛行を続けている。苛立った「物言う株主」に揺さぶられ、経営陣の交代を強いられるなど経営が安定しているとは言い難い状況だった。

   米メディアは、マスク氏の買収提案とツイッター側の買収防衛策発表を受け、すでに複数の機関投資家がホワイトナイト(友好的な買収者)などとして興味を示している、と伝えられている。マネーゲームの様相を呈し始めているわけだ。

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