東京外国為替市場 ドル上値は重くなってきている
ドル・円予想レンジ:1ドル=125円00銭~127円50銭
2022年4月15日(金)終値 126円35銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルの堅調地合いが継続か。
前週のドル円相場は、日米の金利差拡大を背景に一時1ドル=126円68銭まで上昇し、約20年ぶりのドル高水準となった。
今週のドル円相場は、ドルの堅調地合いが継続しそうだ。米国ではインフレ圧力の高まりとともに、利上げ幅の拡大観測が強まっている一方で、国内では日本銀行の黒田東彦総裁が金融緩和政策の継続を明確にしていることで、日米の金利差を背景としたドル買いが継続するだろう。
ただ、約20年ぶりのドル高水準となっていることで、警戒感も強まっており、ドルの上値は重くなってきている。このため、経済指標の結果には神経質な動きとなることが予想される。
経済指標は、国内では19日に2月の鉱工業生産確報、20日に3月の貿易収支、22日に3月の全国消費者物価指数などが予定されている。
海外では、8日に中国の1~3月期GDP(国内総生産)と3月の鉱工業生産、3月の小売売上高、19日にIMF(国際通貨基金)世界経済見通し、米国の3月の住宅着工件数、20日に米国の3月の中古住宅販売、ベージュブック(米国地区連銀経済報告)などが予定されている。
(鷲尾香一)